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執筆者の写真村山順子

2022年5月24日 「医者は日々成長しないと!」


おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。


土曜日、神戸木鶏クラブの5月例会に出席しました。

休憩時間に85歳の先輩が、「あの癌の関本剛医師が、4月19日に45歳の若さで自宅で亡くなったそうだよ。1ヶ月位してから発表したみたい」と話され、驚きました。

神戸の阪急六甲駅の書店で、関本剛先生の書籍を見つけ即購入。

感動し、関本クリニックの場所を確認。

関本先生がこのクリニックの中で、癌患者さんに寄り添っていらっしゃるのか…と、思いを馳せた事がありました。


「余命2年と診断されても何からも逃げず、癌患者さんたちと向かいあった…」と、ある記事に書いてありました。

9歳の娘さん、6歳の息子さんに言葉を尽くして説明されたそうです。

ご著書にも書かれていましたが、医師の仕事を続けながら「最善に期待し、最悪に備える」事をされていらしたそうです。

ここからは、先輩医師(尼崎市の長尾クリニックの医師)の文章をお借りして、掲載させて頂きます。


長尾先生が関本先生に、「なぜそんなに闘えるの?」と質問をぶつけたそうです。

このように答えてくれたそうです。

「がんになって初めて、がんの患者さんの気持ちがわかったんです。

初めて相談を受ける患者さんに、〈実は、私もがんなんです〉と告げると、患者さんは心を開いて最期の希望までしっかり伝えてくれる。

患者さんとの垣根が取れたんです。

医者には〈私が治してあげますよ〉という傲慢さがどうしたってあるんです。…

だから今が一番医者として、患者さんに寄り添えて充実している気がします。…

長尾先生、医者は日々成長しないと…」と、二枚目が相好(そうごう)を崩しました。…

彼は最期まで闘ったのではない。成長していたのです。

僕はもうすぐ64歳。だけどもっと成長したい。

大人になった僕とあの世で乾杯してくれるかな。剛くん、また逢う日まで。

…と書かれていました。

先輩医師の、若くして逝かれた後輩を思う気持ち、尊敬する気持ちが伝わります。


関本先生が「自分ががんになって初めてがん患者さんとの垣根がとれた…」と、話されたこと…よくわかります。

余談ですが、実は私も、夫が急逝した時、同じ状況にある方には、その悲しみを打ち明ける事が出来ました。

今でこそグリーフケア(死別など深い悲しみに寄り添う)が普通に使われていますが、25年前、私はその言葉さえ知りませんでした。


いつ終わるかもしれない限りある命!

明日に怯えることなく、今を喜んで自分のできる事をさせて頂き、命イキイキ、弾ける笑顔で生きていきたいと思う今朝です。


今日も笑顔溢れる素敵な一日をお過ごしくださいますよう!



村山順子

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